2018年6月6日
当初、グループホームの後は特養で修行する予定でしたが、今月下旬から、家内が腰の手術のため数週間の入院をし、その後のリハビリ、また92歳の母親の介護もあり中断の已む無きに至りました。行政書士として、海外からの介護就労者のサポートをしたいという目標があり、そのためには彼らが働く介護の現場を知るべく、介護職として勤務を始めたのが昨年の12月。半年間という短い期間でしたが、実に多くのことを学びました。
くもん学習療法センターで10数年の中で介護に関わる方々とお付き合いをさせていただき、学習療法の様子も何度となく見学しました。しかし、当時の私は「出入り業者の一員」にすぎません。今回、現場に入り、立場を変えてみると、見えてくる世界は別物でした。
一緒に働いてきた介護職の皆さんとの何気ない日常的な会話の中で、この仕事を通しての彼らの夢や人生観も垣間見えてきました。また、毎日のように奥様に会い来られるご主人、日曜日には必ず母親に会いに来られる息子さんや娘さん、それとは真逆のご家族もあります。ほぼ無年金の92歳の母親を含めて、我が家の明日を意識する毎日でもありました。そしてまた、入居して間もなくから、日ごとに悪化していく認知症や身体機能。「施設に入る」ことの意味を考えさせられる日々でもありました。
2か月前から2名の方を対象に実験的に学習療法にTryさせていただきました。それなりの効果が出始めている中での中断は、学習療法に強い関心を持っていただいた施設長やスタッフの方々、学習者のお二人に申し訳なく最大の心残りです。
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